[スポンサーリンク]

広告

ケベックの医者不足が深刻問題 オンライン診療が解決策となるか

2020-09-15

みあ

フランス人の旦那と結婚し、2018年11月に日本からカナダのケベック州ケベックシティに家族と移住。

すでに何度かここのブログでもケベックの医療不足が深刻で、医療システムがよくないことは何度も伝えています。

長くケベックに住んでいる人たちも、ケベックの医療事情には頭を抱えている人が多いです。

緊急病院で10時間待たされたといっても驚く人はいません。

それくらい、医療に恵まれないこの土地ですが、この時期のコロナでオンライン診療が発達し、ルゴー首相は遠隔医療を本格的に導入することを発表しました。

先にケベックの医療事情のおさらいから

ファミリードクター制度(担当医師制度)と待機リスト

ケベック州では、一人一人にファミリードクター(担当医師)がつきます。

診断の流れは、緊急時以外ではこの担当医師に診断(予約制)をしてもらい、そのあと、必要であれば専門医を紹介してもらえたりする流れです。

ファミリードクターがいない場合は、予約なしで緊急病院に行かなければならないのですが、緊急性が低い風邪や熱なんかでは、優先順位がさがるので、10時間待たされるということが起こりえるのです。

ファミリードクターは登録制ですが、登録してからの待機日数が非常に長く、平均599日かかるといわれていますが、実際に移民の友達と話すと、4年5年経っても一向に連絡がこない。という話はよく聞きます。

現在82%のケベック人がファミリードクターを持っています(低い地域でも75%)

しかし去年は100000 人もの数が更に待機リストに追加されました。

2018年以来640万から  660 万の登録に成功しているので状況はよくなっているがコロナによって登録作業が’遅れてしまっているのは事実だと保健大臣のDube氏は言っています。

関連記事

悲惨!コロナ感染渦でケベック州の緊急病院へ行ってみた
悲惨!コロナ感染禍でケベック州の緊急病院へ行ってみた

2020/11/7

コロナ真っ只中。息子が熱を出し病院にいくことに。病院にいくまでの対応と病院での対応をまとめました。

莫大な医療費の請求が来る前に知っておきたいケベックの健康保険と医療事情について
莫大な医療費の請求が来る前に知っておきたいケベックの健康保険と医療事情について

2020/12/12

今日こんな記事をみました。「ケベックで生まれ市民権をもった子供も健康保険が出ていない。そんな子供たちに健康保険が降りるように措置を急ぐ。」 Le gouvernement Legault offrir ...

最速ケベック州学校別コロナ感染報告マップ  実は感染報告校は47校じゃなくて97校
最速ケベック州学校別コロナ感染報告マップ  実は感染報告校は47校じゃなくて97校

2020/9/9

最速ケベック州学校別コロナ感染報告マップ https://www.lapresse.ca/covid-19/2020-09-02/une-initiative-citoyenne-pour-recen ...

オンライン診療の発達と問題点

コロナ以降、ここ3,4か月、医師たちはファミリードクターの有無にかかわらず、患者をオンライン診療で診察しています。医師たちが見れる患者の数は圧倒的に増え、医師不足の打開策として政府のお墨付きとなっています。「わざわざクリニックに行く必要のない患者たちを看れるので、役に立っている。 Rendez-vous santé Québec eとBonjour-santéの医療予約サイトにアクセスしたら36時間以内にオンライン診察の案内が来るようになっている。」

こうした対策にもファミリードクター会合の代表者は実際に看ないでの診療について後ろ向きな意見を述べています。そしてそれでも1000人もの医師不足には変わりないと話しています。

みあ
オンライン診療が今後ケベックの最悪な医療システム解決の糸口となるか?見どころですね。

みあ

フランス人の旦那と結婚し、2018年11月に日本からカナダのケベック州ケベックシティに家族と移住。

新着記事