ケベック州北西部で広がり続けている今回の山火事。SOPFEU(森林火災保護協会)の消防士、補助員、外国からの支援、および軍人などの861人が現地で今も消火活動を行っています。(10日朝)ただ少しずつ状況は良くなっていると今朝の会見で発表されていました。今回はこの火災について簡単にまとめています。
参考:https://www.journaldemontreal.com/2023/06/10/feux-de-foret-les-48-prochaines-heures-sont-critiques-selon-bonnardel
被害状況
州内はすでに741,000ヘクタールの森林が火災の影響を受けています。また、これにより約13 800人の住民が避難を余儀なくされています。SOPFEUの最新の報告(10時15分)によれば、117件の火災が依然として発生しており、そのうち42件は火災が活発で制御が困難な状態にあるとのことです。
ケベック州は、「州の歴史においてここまでの火災は初めてのことです。外部からの支援や援助を受け入れます」と述べています。
火事による大気汚染
心配なのがこの火事による大気汚染。先週の水曜日あたりをピークにアメリカのNY、カナダではオタワやトロントの一部地域では外出を控えるように警告が出されました。トロントの友人の子どもは窓を開けたまま学校で授業を受けた水曜に目のかゆみを訴えたそうです。
今日の会見では・・・
自然資源・森林省のマイテ・ブランシェット=ヴェジナ大臣は今朝の会見で、「今回の火事は攻勢状態に入りました。避難者が短期間で帰宅することは難しいですが、状況は改善しています。」と述べました。
参照:https://www.tvanouvelles.ca/2023/06/11/feux-de-foret-on-passe-en-mode-offensif-dit-la-ministre-blanchette-vezina
火曜日雨予報に期待
火災被害を受けた地域では、「12日月曜までは暑さと乾燥により火災が広がるあるいは新たな火災発生の可能性がある」と、ケベック州公安省のフランソワ・ボナルデルは土曜日の朝の記者会見で述べました。13日火曜日からは雨予報が出ているため、火災の落ち着きを期待できそうです。