ケベック州でも年々増えているライム病患者数。
今年は、モントリオールのウェストアイランドですでに流行中だとか。(ケベック国立公衆衛生研究所(INSPQ)調査)
今回はこのライム病についてのニュースです。
参考 https://ici.radio-canada.ca/nouvelle/1805639/maladie-lyme-ouest-montreal-passe-zone-endemique
ライム病とは?
ライム病は、野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生のマダニ科マダニ属(Ixodes)のダニによって媒介される人獣共通の細菌(スピロヘータ)による感染症です。マダニに刺されてから1週間から10日ほどで発症し、感染初期の段階では刺された部分を中心に同心円状に広がる紅斑(遊走性紅斑)が出ることが多く、筋肉痛や関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感といった風邪やインフルエンザに似た症状が現れることも。
自然治癒は期待できないので、抗生剤服用などの治療が必要です。ちなみに放っておくと遊走性紅斑の多発や関節炎、神経症状、眼症状などさまざまな症状が出現し、さらには、重度の慢性関節炎、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性脳脊髄炎など感染後期の症状が見られるようになります。
参考 https://doctorsfile.jp/medication/533/
ちなみに2020年のケベック州の患者数は274件だったそうです。
流行している危険地域
・Baie-D’Urfé, Beaconsfield
・Dollard-des-Ormeaux
・Dorval, Kirkland
・L’Île-Dorval, Pointe-Claire
・Sainte-Anne-de-Bellevue
・Senneville
モントリオールの地域公衆衛生局の専門医師によると、ダニは毎年生息域を広げており、年々増殖しているようです。また付着した動物によって移動することができるため、上記の流行地以外でもケベック州全土でダニに刺されるリスクがあり、十分に気を付けなければいけないと指摘しています。しかしながら、都市部、コンクリートの道路や歩道などでダニが見つかることはあり得ないと付け加えています。
注意すべきこと
私たちにできることは
・草むらを歩かない
・肌を隠す服装であるく(長袖、長ズボンなど)
・虫よけスプレーをつける
万が一刺されたら?
すぐに811に電話、熱などの症状がある場合は、直ちに医者にかかるをおすすめします。
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