ケベックではコロナ感染対策として、屋内ではマスク義務があります。
スーパーや図書館、美術館(実質今はレッドゾーンで閉鎖していますが)などでは、マスクを着用しないと罰金が課されます。
病院ももちろん例外ではありません。
そんな中、出産時もマスク着用をしなければいけなくなったケベック。
ケベックのある妊婦さんがこの措置に疑問と不安を感じているというニュースを見ました。
分娩中もマスク着用を告げられた妊婦さんの不安
病院職員の感染予防のため、ケベック州では病院に入ると同時にマスク着用義務があり、分娩室で分娩中も、着用をしなければいけなくなりました。ただし、分娩中にマスクに耐えられなくなった場合のみ、外していいとのことです。
インタビューに応じている女性は、妊娠35週目。初めての出産を控えています。病院側からこの説明を受けたばかりで動揺を隠しきれない様子です。
インタビューでは下記のように答えています。(要訳)
「この知らせを聞いてショックとストレスを感じています。病院側は、職員の感染予防だと説明しています。納得はするものの、分娩中マスクを外したくなっても、外しにくいんじゃないか?といったような不安があります。」
このことをインスタグラムに掲載したところ、たくさんの反応があったようです。
「出産を控えているたくさんの方が私の主張に賛同してくれました。コロナ騒動の前に出産した方たちも私の不安に同調してくれています。」
この女性は、マスクを着用しながら仕事をしている医療関係者や、教育現場の方々に大変敬意を表しているとのことですが、今回のことは、不安で仕方がないようです。
ケベック州の病院側の意見
ケベック州のどの病院でも同じように分娩中のマスク着用措置を始めました。Le CHU de Québec-Université Laval 病院でも分娩中の妊婦さんにはマスク着用をお願いしているようです。病院の代表者は、「病院職員や、ほかの患者さんを守るためにマスク着用を求める措置を最近始めました。」と語っています。
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キーポイントはコロナの検査の結果の待ち時間
コロナが陰性だった場合には、すぐにマスクを外せます。しかし、問題は結果がでるまでの時間。Le CHU de Québec病院では、結果まで8時間34分要しているとのことです。(10/24-28の期間)
この待ち時間は病院によっても誤差があります。 CHU Sainte-Justine病院は、たった2時間ででるそうです。その早さから、この病院では結果を待っている(マスクをしながら)出産中の妊婦のケースはほぼないことを明らかにしています。
CHU de Québec病院では、陰性とわかった場合には、赤ちゃんとマスクなしで対面できると強調しています。
(ただ、これってわかるまでは、どうなるんでしょうか?マスク着用はずっと続けるどころか、赤ちゃんを抱くことも許されないんでしょうか?記事では明らかにされていませんでした。)
日本では…
このブログ記事を読んでくださった日本で6月に出産をされた方から教えていただきました。
日本では、マスクで出産に立ち会い禁止、分娩室では妊婦さんと職員との間に透明のカーテンをかけて、なるべく「隔てる」という対策をしているようです。
ちなみに、ケベックの病院では職員を守ることを強調していますが、日本では、赤ちゃんを守ることを強調されているようです。
確かに、生まれたての赤ちゃんは肺機能が不十分。コロナにかかってしまうと、薬も飲めず、体に大変な負担がかかります。
赤ちゃんのためと思えば、マスク着用のストレスから解放されそうですね。
日本で出産された方は、マスクをして無事に出産されたことを、ご報告してくださいました☺
赤ちゃんを産むという一生に一度の大仕事に集中されていたため、マスクをつけていることへの不愉快さは吹っ飛んだようです!(^^♪