健康保険加入条件に一時滞在ビサの親の子どもはカナダ生まれでも注意　州は変更措置を急ぐ

ケベック州では、健康保険（RAMQ）をもっていれば、基本的に無料で医療を受けられます。

但し、移民として海外からこちらに来る場合には、健康保健に加入するには、いくつかの条件があります。そしてその子どもも例外ではありません。

今日のニュースでも取り上げられていたそんな理不尽な移民の子どもの健康保険加入制度について、紹介します。

参考：https://ici.radio-canada.ca/nouvelle/1756131/mineur-statut-precaire-couverture-sante-gratuite

健康保険に加入できない例

健康保険は基本的に保持しているvisaにゆだねられます。

例えば、学生ビザでは健康保険は持てません。子どもは親の保険に結びつきます。親が学生ビザだとその子どもたちは現状健康保険に加入できません。

更にケベックで生まれ、市民権を持っている子どもでも、親が保険を持てない場合は国民保険に加入できません。

また、健康保険はvisaの期限に沿っているので、visaが切れると健康保険も消滅します。

この話は、ケベックで生まれたうちの息子にも関連しています

※ケベックで生まれたカナダ人の息子でも、私たちのvisaが消滅すると息子の保険も消滅。

↓こちらで詳しく読めます。

ちなみに、就労visaが降りたあと、健康保険が降りるまで３か月ほど時間がかかります。

私の場合はvisaが降りるまでクレカ付帯のプライベートの旅行保険（エポスカード）などに加入し、万が一の場合に備えていました。短期間滞在であれば複数のクレカの海外旅行保険自動付帯でカバーも可能。

エポスカードは入会・年会費無料です。 詳細は以下の通り

州は移民の子供が健康保険に加入できるように措置を急ぐ

更に州は、先月、これを問題視し、事実上市民権を持つ子どもだけではなく、多くの移民の子どもが保険を持てるよう、その対象を広げました。

Parmi les enfants visés par le projet de loi, notons, par exemple :

• les enfants qui accompagnent leurs parents ayant un permis d’étude;
• les enfants qui accompagnent leurs parents ayant un permis de visiteur de plus de 6 mois

実はこの問題、２０年以上もケベック州では議題に取り上げられていますが、いまだに解決できておりませんでした。しかし、ようやく今年の夏、息子のように市民権を持ちつつも、親が移民という理由で健康保険を持てない子どもたちへの健康保険の加入できるように、さらに11月には移民の多くの子どもが健康保険を持てるようにと、州の保健大臣が措置を約束したばかりですが、特に進展がないのが現状のようです。

少しでも早く多くの移民の子どもたちが、お金の心配なく医療を受けられるようになることを祈ります。

関連記事