※この記事は、下記(Le journal de Montreal)を参照し、事実のみを記載しています。
10月15日~16日の週末にかけてモントリオールで開催されたJapania祭りが開催されました。このイベントは名前の通り、日本の文化を共用するためのものですが、在住日本人の経営者達はこのイベントへの協力をボイコットしました。
日本人経営者側
このイベントへのボイコットを決めたモントリオールのKyoto FleursのオーナーであるMarilou Yoshimura-Gagnonさんはこう話しています。
「主催者は非日本人で日本に滞在したこともありません。オーガナイザーやコンサルタントにも日本人はいません。彼らは私たち日本人コミュニティーとの話し合いを無視し、敬意を払いませんでした。」
モントリオール在住の整体師で研究者である富田紀男さんはこう話します。「日本文化をよく理解せず、在住日本人コミュニティーとの良好な関係を築いていない開催者達が、自分の利益のために「日本」を利用し商品化していることは非常に残念なことです。」
富田さんはフェイスブックでも「文化の盗用、というあまり明確な定義のない境界の曖昧な問題ではあります。日本人以外は日本のコンテンツを商売にしてはいけないということでは決してありません。むしろ日本の様々な文化がより良くこちらの世界に広まるためには、我々日本人は喜んでアドバイスやそのお手伝いをさせて頂きたいと思っています。しかしながら日本文化を学んでいる様子もない主催者が、本ブームをビジネスチャンスとしてのみ捉えて、日本人コミュニティと繋がろうとする様子もなく企画したイベントに我々は強い違和感を感じている次第です。」富田さんは、在住の日本人達に以前からSNSを通じてこのイベントへのボイコットや情報共有を訴えていました。
主催者側
主催者の一人であるステファニー チャウ氏は、日本文化を利用して利益を上げていないことを主張しています。「私たちは非営利団体であり、アジア人をふくむすべての人に対して理解・開放的・歓迎(オープン)です。(オープンの意訳の幅が広すぎますので、ここではオープンとさせてもらいます。)」
ただ、このイベントへの入場料は大人一人17,50$かかるそうです…。
日本人の協力や日本文化の知識がない開催者だけでこのイベント開催させられることができるのか?という問いかけには、主催者の一人であるアニス・ビロウク氏は「私たちは皆と集まって、時間を共用することを目的としているので、それについて議論をするつもりはない」とのこと。
このイベントが開催される前に、多くの在住日本人経営者が主催者と話し合う場が設けられたようですが、日本文化に無知・敬意のない主催者に失望した日本人達は、彼らに対して協力をすることはなかったとのことです。
ちなみにこのイベントは2023年にも新たに予定されているとのことです。