今回はセントローレンス川を眺めながらピクニックができて地元のひとにも愛されるアブラハム平原とともに、ケベックシティの歴史を紹介したいと思います。
ケベックシティの歴史
ケベックシティは、1608年にフランス人のサムエル ド シャンプランがこの地に毛皮交易の拠点として簡素な砦をつくったことから始まりました。以来フランスの植民地としてビーバーの毛皮交易と布教とともに発展していきました。ヌーベルフランス(新しいフランス)という言葉は、この頃のフランス植民地という意味合いから来ています。
しかし、1759年にイギリスからの侵略があり、敗北したフランス軍。ヌーベルフランスは1763年にて終焉。いまは戦場公園と呼ばれているアブラハム平原が決戦地でした。
イギリスはケベックを植民地化しますが、多くのフランス人暮らすこの地で根付いているフランス文化や伝統までも支配することはできませんでした。
ケベックシティは、そんな苦難な道を歩きながらも、フランスの文化や町並みを大切に守ってきたJe me souviens私は忘れないという言葉とともに発展してきました。
町内で懐かしいヨーロッパを思わせる石畳の町並みを楽しむのもいいけれど、ケベックシティの歴史を知る上ではアブラハム平原に行ってみてほしいです。
現在のアブラハム平原
以下の写真はアブラハム平原内の美術館Musee付近より(住所:179 Grande Allée O, Québec, QC G1R 2H1 musée national des beaux-arts du québec : carte)。
ケベックの美術館もここにあります。
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公園内のあちこちで見られる大砲や、石づくりの城壁、記念碑は、歴史を辿るいい勉強にもなりますし、趣深い情景です。
以下写真はアブラハム平原内シタデル付近にて(住所:1 Côte de la Citadelle, Québec, QC G1R 3R2)
開園時間と入場料
毎日24時間無料。
行き方
とにかく広大なので、行く場所を選んでからだとスムーズ。
スポーツや夏場のピクニックの3大スポットは美術館(Musee)付近の戦場公園(parc des champes とシタデル付近で行うのがベスト。
- 美術館住所:179 Grande Allée O, Québec, QC G1R 2H1
- 戦場公園住所:835 Avenue Wilfrid-Laurier, Québec, QC G1R 2L3
- シタデル住所:1 Côte de la Citadelle, Québec, QC G1R 3R2
地図のとおり、夏場は戦場公園、シタデルまではケベックシティの繁華街から徒歩で10分ほどでいける。Museeまでは更に15分程かかる。