我が家の下の子はコロナの真っ最中に生まれました。来週からそんな下の子の保育園が始まるので不安でいっぱいです。
今回は、そんなコロナ世代生まれの赤ちゃんの多くが人見知り?というニュースを見たのでシェアさせていただきます。
参考 https://ici.radio-canada.ca/nouvelle/1822542/enfant-covid-bulle-familiale-adaptation-garderie-cpe
https://www.journaldemontreal.com/2021/07/10/les-bebes-de-la-pandemie-limpact-reel-du-confinement
いくつかの証言
①ケベックの公立の保育園(CPE)Tortue têtueの園長であるMarie-Claude Gagnonさんは、こう話しています。
2020年に園に受け入れた乳児は例年の乳児よりも
・母子父子分離不安を抱きやすい
・保育園に慣れるまでにより時間を要する
②ケベック大学モントリオール校の幼児教育専門のNathalie Bigrasさんは、州内の保育士から例年よりも下記のような相談を受けるとのこと。
・安心感を求める園児が多いこと、
・慣らし保育に4か月もかかった例もある
③Caroline Poulinさんは3人の子を持つお母さんです。コロナで、自粛規制中は家族のみで過ごしていたCarolineさんは、一番下の女の子が生後9か月ごろに
・聴覚過敏症
であると、気づいたそうです。規制緩和後、親戚と10人ばかりで集まってBBQをしていたときに、下の子が音に耐え切れず、ずっと泣いていたとのことです。また知らない子供たちの騒ぎ声にも反応するとのこと。驚くことにこの聴覚過敏症は、下の子が知らない人、特に大人の男性や大人数で集まっているときにのみ発症するそうです。つまり兄弟が大声で喧嘩をしても過敏症状は出ないとのこと。また、トラックの大きなモーター音にも特に反応はしないらしいです。
なぜ?
皆さんがお察しのように、コロナによって、家族としか接することができず、人と触れ合う機会を奪われ、社交性を養う機会を失った乳幼児たちは、例年の子たちよりも人見知りな傾向があるとのことです。まだ研究結果がでていないので、この期間に自粛規制を強いられた子たちへの発達に今後どう影響が出てくるかは不明だとのこと。
ただ、乳児期に親と一緒にたくさんの時間を過ごせたという事実は、子供にとってとても良いことで、大事なことであるとMarie-Claude Gagnonさんは付け加えます。
専門家は?
モントリオール大学心理学部教授兼CHU Sainte-Justineの研究者であるのMiriam Beauchamp,は、0歳から5歳の自粛規制による成長の影響に関する研究はまだ発表されていないとのことですが、
コロナにかかわらず、乳児期は基本的に両親や兄弟など家族と交流することが多いのでそれ自体は特に大きな影響はなさそう。
とのこと。
問題は、乳児期の早い段階から一日マスクをしている大人と長時間一緒に生活している子供に今後どう影響があるのかを考えなければいけません、というのも乳児期は、顔の表情を解読し、相手の意図を読み取る大事な時期だからです。ただ、これもMiriam Beauchampは長期的に見て大きな影響はなさそうだと付け加えています。
自粛規制で人と会えなかったコロナ世代生まれの子を保育園など新しい環境に入れる時には、焦らず、子供のペースを尊重してあげるのがいいかもしれませんね。うちの子も人見知り、ママっこですが、息子と密な時間を過ごせてよかったと思っています。来週から保育園がいよいよ始まります。がんばれ!息子!
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