先日、コロナ禍にもかかわらず、モントリオールのとあるパン屋さんにフランス語局が予告なしに訪問し、店のメニューの表記を指摘されたと店主のJackie Lanciaさんが明らかにしています。
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フランス語局ってなに?
ケベック州では、フランス語を守るため(英語や多言語によってフランス語話者を減らさないようにするため)フランス語局(Office québécois de la langue française)が企業や行政、協会でフランス語が適切に使用されているかを調査しています。
指摘された内容に仰天
気になる、フランス語局によるJackie Lanciaさんのパン屋さんの指摘内容ですが、なんと
- granita(イタリア語)
- cheesecake(英語)
- espresso(イタリア語)
granita→グタニータ=シャーベット状の氷菓子はまだ日本ではそこまで普及した名前ではありませんが、cheesecake→チーズケーキやespresso→エスプレッソはもうもはや、それ以外の言い回しを見つけるほうが難しいほど、日本でも普及された外来語です。
これは日本だけでなく、英語圏やイタリア語圏以外のフランスでも、メキシコやブラジル、韓国でもチーズケーキ、エスプレッソといえば、皆が知っている世界共通の単語です。
これをフランス語の表記に正しなさいというのは、あまりにも行き過ぎている気がします。
店主の言葉と罰金は?
ラジオのインタビューの中で、店主のJackie Lanciaさんは、ご本人もフランス旅行に行った際にグラニータってフランスでも、普及していてフランス人は普通に使っている言葉なので、このフランス語局の指摘は理解できないと答えています。
しかし、罰金は逃れたいからすぐにメニューを書き直すと言っています。
ただ、今はコロナで不景気の中、従業員に支払うだけでいっぱいいっぱいなのに、こんなストレスを感じている状況じゃない。と戸惑いを示しています。
コロナで景気の心配をしているところにまさに泣きっ面に蜂。フランス語局も時期を選んでほしいものです。
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