2020年5月25日ケベックのシャルルボワにてザトウクジラが発見されました。
5月26日にはケベックシティのサンローレンス川へ。
その後サンローレンス川をモントリオールに向かってゆっくりと遊泳し、30日にモントリオールに着きました。翌日31日~6月3日現在モントリオールのジャックキャルティエ橋付近を旋回しているようです。
参考サイト
Un rorqual à bosse en visite en amont de l'estuaire fluvial (Québec-Montréal)
こちらのマップにてクジラの動きを追跡できます。
そして、このクジラ自体も初めて発見されたとのことで、2大ビックリな話題です。(以下本文ではモントリオールくじらと呼びます)
モントリオールクジラの健康状態
RQUMM(ケベック市の海洋哺乳類保護局)によると、皮膚にいくつか傷があるようですが、そのほかの健康状態は良好のようです。
淡水でも生きられる?
クジラは通常海水で生きていますが、短期間なら淡水でも生きられるようです。長期間淡水にいる場合には、皮膚に負担がかかるようです。
モントリオールクジラの2大ミステリー
日に日に回数が増すジャンプ
夕方になると何度もジャンプをする姿が観察されています。くじらがジャンプをするのは、獲物を取るとき、仲間のくじらとコミュニケーションをとるとき、ストレスや怒りを示すとき、あそんでいるときなどですが、このモントリオールくじらのジャンプの理由については詳しくは解明されていません。
食事は?
モントリオールクジラが何を食べてるのか解明できていないようです。サンローレンス川にザトウクジラの餌になるような海水魚のニシンやシシャモもいません。ただし、ザトウクジラは一定期間絶食するこができるため、このモントリオールクジラが餌をたべているのか、餌がないまま生き続けているのか解明されておりません。
モントリオールクジラを守るためにできること
カナダの法律では海洋哺乳類を守るため、100mの距離を置かないといけないが、RQUMM(ケベック市の海洋哺乳類保護局)はこのモントリオールクジラに関して、200mの距離を置くように勧告しています。
また、マリーナ(ヨット、モーターボートなどのプレジャーボート類を係留・保管する機能を持つ港湾施設)に関しては、衝突などの事故を防ぐため、6月19日まで閉鎖することとしています。
現在モントリオールクジラの健康状態は良好なため、人間の手を加えず自然に自分の海に帰れるように見守っています。
船などの衝突などの問題も懸念されますが、このままうまくモントリオールクジラが帰れるといいですね!
【追記】その後のクジラの情報はコチラ
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