カナダケベック：家の購入価格と家賃が異常な値上がりの謎

ケベックシティやモントリオールでは、コロナの影響でリモートワークを強いられています。

うちの旦那もその一人。今年はそれが災いし、不動産業界が大パニックに陥っています。

参考　https://www.journaldequebec.com/2021/02/13/penurie-de-logements-dans-la-ville-de-quebec-1

なぜ？購入物件、賃貸物件不足？

リモートワークは、家のスペースが減ることだけでなく、電話会議などでの音環境も気になります。

それを理由にケベックの人たちは今よりも広い家に引っ越す人たちが増えました。

ケベックシティでの家の購入はコロナ以降20%値上がりしています。

うちも家の購入を検討しましたが、こういった物件の異常な値上がりや、いい物件が公開されると一日足らずで売られてしまうというおかしな状況から冷静な判断ができないと思い、購入はせずに1月頃から賃貸物件を探しまくっていました。

しかし、今年のケベックのこういった事様は賃貸物件にも影響しています。

上記journal de quebecのニュースでは、ケベックシティの中心から離れた郊外（ロウアータウン地域）の賃貸物件の需要が膨らんでるとのことです。

コロナ以降の人気賃貸物件

人気物件は5 ½（3部屋以上の家）。

しかし、ケベックシティはコンド（アパート）などだと4 ½以下の造りが一般的です。

なので、そもそもの供給が少ないのです。

（ちなみに一軒家は5 ½以上の造りがほとんどですが、貸出はかなり少ないです。そして賃貸の金額自体も高めです）

例えばリモワリューで２月に公開したアパート5 ½の物件は一日足らずで貸し出されています。一軒でなんと１０件以上の見学依頼がくるほど。

私も２月以降に賃貸物件を探していましたが、朝いいなと思って見た物件が夜にはもう貸出されていました。

郊外に人気物件が集中

ロウアータウン地域に人気が集中しています。

Neufchâtel, Les Saules, Charlesbourg.Saint-Émileなど。

家賃値上がり率

家賃は平均して2.7%上がっています。これは近年では2011年以降初めての値です。

実際に私が契約した賃貸物件は、去年までの家賃に比べて100ドル高い金額で提供されていました。

まとめ

リモートワークの巣ごもりで、家にいる時間を快適に過ごしたいと思う人が増えた影響が、家の物件購入や物件賃貸にまで影響しているのはケベックシティが例外ではありません。日本でも東京暮らしから、郊外に移住する人が増えてるというニュースを度々見ます。

物件購入は大きな大きな買い物です。この異常な事態に惑わされず、自分に合う家の購入ができるといいですね。

また賃貸で借りて住む場合も、ケベックは一年拘束があるため、気に入らないと思ってもすぐに引っ越しはできません。このことを踏まえて、慎重な家探しができるといいですね。

関連記事