ケベック州では7月18日からコロナ対策の一環で屋内公共施設内でのマスク着用を義務化しました。詳細についてはこちらhttps://canada-life.blog/mandatory-wearing-mask/
これに対して、昨日ケベック州Beauceではストライキが起きたり、モントリオールのカフェでは違反者の取り締まりに警察が動くなどと抵抗の意思を示す人が多く見られます。
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警察と掴み合いにストライキ ケベックのマスク着用義務化で広がる波紋
ケベック州ではコロナ対策の一環で一部マスク着用を義務化することに決定しました。この措置に対し、ストライキや違反者が続出しているケベック。この混乱についての詳細を書きました。
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ケベック人のマスク着用についての意見
- 犯罪が増えるのではないか?という不安
- 暑くてうざったい
- 着脱が面倒くさい(だったらしない)
- 声がこもり話の内容が理解できなくなることへの不満
- 着用していると周りの目が気になる
- 相手の表情が読めずに不安
という意見がでました。
大体想像していたとおりの回答でしたが(笑)、気になったのが⑥相手の表情が読めずに不安という意見。
そこでこれを深堀してみました。
日本と海外の顔の認識の違い
表情を表すのは口?目?
ケベックをはじめ西洋や日本以外の多くの国が、口で表情をよみとることが多いようです。前から気になっていましたが、日本の絵文字と海外の絵文字の違い。
日本 | 海外 | |
うれしい絵文字 | ^_^ | 🙂 |
悲しい絵文字 | >_< | 🙁 |
★海外の顔文字の味方
:) :( は携帯を右に90度回転してみてください。:は目、 )は口です。なので、口だけで表情が変わってることがわかるかと思います。
美意識の違い
日本ではアイメイクを重視していて、メイク雑誌でもアイメイクの特集はよくみますが、それに比べて口元メイクについては少ないです。
歯並びも日本ではあまり気にする人がすくないように感じます。
たとえば、日本ではチャームポイントとされる八重歯って英語だとvampire toothといい、海外ではあまり受け入れられていないのが現実のようですね。
そういえば、フランス人の友達同志も、人の見た目について話すときは私が全く気にしていなかった歯並びの良し悪しや、虫歯の有無なんかを話題にしていました。
日本では美とされるものが目が先、海外では口が先なのかもしれませんね。
マスク?サングラス?どちらがマナー違反?
日本でサングラスをしながら人と話すのは礼儀知らずとされていますよね。サングラスは「感じ悪い」「怖い」「偉そう」と認識され、目が隠れて表情が読み取れないと感じる日本人が多いようです。しかし、海外ではサングラス越しに話すのは当たり前。私は人と話すときはなるべくサングラスを外すようにしていましたが、海外では、すくなくともケベックでは気にしていないようです。
また、日本では電車の中や職場でマスクをせずに咳をすると白い目で見られ、非常識とされていますが、日本の外資系ではたらく友達がこんなことを言っていたのを思い出しました。会議中、咳がとまらないのでマスクをしたら、ヨーロッパ出身の上司にマスクをして会議にでるなんてマナー違反だと言われたと言っていました。
顔のどの部分を隠すかでマナーに影響がでてしまうのかもしれませんね。
マスク懸念は悪役のイメージから?
*ツイッターのお友達が発見してくれた事柄です。情報ありがとうございます。 映画やテレビ、アニメでも日本の悪役は目が隠れていたり、チンピラはサングラスをしていたり、目が赤かったりして目で悪を表現していることが多いですね。目が澄んでいる=良い 目がしんでいる=悪いという表現もあります。 一方海外の悪役は口元をかくしていたり、歯が欠けてたりお歯黒だったり、矯正していたり。 イメージ方法も日本は目、海外は口で表現していますね。
これらの文化や風習からケベックをはじめ、マスクを懸念する人が多いのかもしれませんね。いずれにしても今ケベックではマスクの着用は義務化されています。
外出をするときにはマスクを忘れずに。