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ケベックシティの住みやすさ

2019-12-11

ケベックシティの住みやすさ

みあ

フランス人の旦那と結婚し、2018年11月に日本からカナダのケベック州ケベックシティに家族と移住。

ケベックシティに住んでから1年。

移住する前はケベックシティのあまりの情報のなさに、どういう生活になるのか想像もできず、また住み始めてからも買い物の場所や仕事や保育園探し、児童館探しと自分で一から探していったので、大変苦労しました。

その苦労のおかげもあって、今ではケベックシティのことがよく分かるようになってきました。

今回はこれからケベックシティに移住する人やしたいと思っているひと人の参考になるような記事を書きたいと思います(なお、ここであげる挙げるケベックシティはbeauportやsaint-foyなどのシティ近郊の街をすべて含めています)。

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治安の良さ

ケベックシティは治安がとてもいいです。携帯を落としても、誰かが拾ってくれ、預かってくれたり、バックを数分置いてその場を去っても、取られたことはありません。夜一人で歩いていても、あまり危険を感じたこともありません(だからといってマネしないでくださいね)。

ただし、カナダは大麻を合法としている国なので、下町の繁華街(basse villeバッスヴィル)の夜は大麻を吸っている人がいたり、お金をすがってくる人も少なくありません。

女の人が一人で歩くのは少し怖かったりもします。

私の友達が住んでいるLimoilouも少し雰囲気が独特なので、夜は少し注意が必要だと現地の人が言っていました。モントリオールや大きな街に比べたら、ケベックシティは犯罪も少なく、子どもと安心して住める場所だな、と1年住んでみた感想です。

移動手段の利便性

ケベックシティバスの乗り方

ケベックシティ内、近郊の移動手段は車かバスです。

バスといっても、本数が少ないバスもあるし、バスの乗り継ぎも悪いしで、近くなら便利ですが、遠くに行くには車のほうが断然便利です。

車で10分の場所がバスだと30分以上かかるなんていうこともありえます。

それからバス代は1回乗車3.5ドルと割高ですし、冬は子どもと一緒だとバスでの移動はきわめて困難です。(まず寒い中バス停に歩いていく手間、バスに乗れても雪用の大きなベビーカーをもっていると降車が結構ストレス)

定期券を購入し1人で気ままにバスに乗って近場に行くには最適ですが。

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買い物のしやすさ

ケベックの買い物ができるスーパー

ケベックシティの市街地、繁華街での買い物は観光客向けの値段設定で、物価も高くあまり便利なものは売っていません。

大型のショッピングモールに行くことをおすすめします。市街地から近くてバスで行けるショッピングモールは「冬のケベックシティの気温は?どんな服装が正解?」の記事でも紹介したLaurierがおすすめです。

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気候

ケベックの気候

1年の半分(11月~5月)が冬だといわれているケベック。(モントリオールもふくめ)雪国での生活を強いられるので、忍耐が必要です。

特に寒さが厳しい1月~2月は日中でも-20℃を下回る日もあります。しっかりとした防寒対策や雪かきをする必要もあります。(去年はトータル3m近くの積雪量だったそうです)

また冬は16時には日が暮れ16時半には真っ暗になります。寒いうえに日が暮れるのが早いと外にもなかなか出れず、精神的にもまいってしまいがちです。そういった覚悟が必要です。

会話に必要な言語(フランス語)

ケベックシティのクリスマスマーケットの屋台の中

ケベックシティはモントリオールとは違い、みんながみんな英語が話せるバイリンガルではありませんし、日常会話はフランス語が必要とされます(モントリオールは英語のみでも暮らせます)。

もちろん観光地や繁華街、レストランやお土産屋さんは英語が話せるスタッフがたくさんいますが、実際に暮らすと、40%くらいの人がフランス語のみあるいは、英語があまり得意ではありません(特に高齢者)。

仕事をするとなると、裏方以外ではフランス語を必要とされますし、小さな店での探し物や、サイトで情報をみる場合、近所の人との会話、やはりフランス語ができないと不便です。

ただ、移民プロジェクトで、様々な施設にてフランス語講座を提供しているので、住んでからでも十分に勉強できる環境ではあります。

しかもこのプロジェクト、持っているvisaによっては、お金の援助がでることもあります。私が通っているmieux etre immigrantでは、1日15ドルの補助金がでるので、それがやる気にもつながっています。

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人柄の良さ

個人的な感想なので、もし違う印象をお持ちの方には申し訳ないです。

ケベックの人は、全体的に穏やかで優しい、忍耐強い印象です。仕事も効率的で、16時には仕事を終え、プライベートの生活を大切にしています。独立心が強く、必要以上に人に干渉しないところもあり、少し距離を感じることもあります。

子どもにも穏やかで、うちの娘がレストランで少し騒いだり、道をふさいでしまうことがあっても、元気でいいわね。とかかわいいわね、とかにっこり笑って挨拶してくれます。バスでも高齢者や子連れには、さっと席を譲ってくれたり、弱者にも優しいと思います。

仕事面に関しては、自分の仕事をミスなく卒なくこなすというイメージです。人間関係とてもドライな関係で、飲み会なんかはほとんどありません。サービス面では、電話予約サービスが発達していて、商品の返品や修理対応、書類引き取りなど事務処理、医療サービス利用でも、電話にて対応といわれることが多く、言葉が不自由な私は不便極まりないと思ったのが実情です。

就職事情

人手不足なケベックシティ。仕事はフランス語ができればすぐ見つかります(一部免許や資格が必要な職種や人気職種はのぞきます)。

経験があれば、なおよし。soitという移民向け就職あっせん団体では、無料で履歴書をみてくれたり、面接の練習をしてくれます。

物価の高さ

ケベックシティは観光地とだけあり、物価は大変高いです。

昼にレストランにいくと20$以上はとられ、上乗せでチップ15%払わないといけません。また冬は特に、食べ物が輸入ものばかりになり、野菜や果物が大変高価になります。

食べ物のおいしさ

個人的な意見ですが...、高い割においしくないです。

夏はとれたての野菜や果物がスーパーに並ぶので、新鮮で、おいしいものが食べられますが、それ以外の時期は、ちょっと…。魚なんて本当に…。

レストランも正直、もう一度行きたいなと思った場所は特にありません。日本で、おいしいものを安くたべれる環境にいたこと、本当に恵まれていたなと思います。

※あくまで個人的な意見です。

医療サービス

ケベックシティの予防接種の病院

医療事情は最悪です。

以前の記事「ケベックシティでインフルエンザ予防接種を受けてみた」で説明したとおり、ケベックでは、「ファミリードクター」と呼ばれる家族のための医者が1人つくシステムになっていて、ファミリードクターを探すには、まずはケベックの保険証を手に入れ(これもVISAが降りてから所定の手続きを踏んでから約半年かかります)、公式のリストに名前を登録後、約1~2年くらいかかってようやく家族にドクターがつきます。

それ以外の人は、緊急時は病院にかけこむことになっていますが、何時間待たされるかわかりません。友達は子どもの中耳炎で7時間待たされたとのこと。

もしくは近くのクリニックで事前に予約できますが、予約システムのサービスがすごく悪く、早朝4時から当日の予約受付開始後約1分で枠が埋まってしまうとか、電話予約はつながらないとか。もしくは予約するためにお金をとられることもあります。

ただ、保険証をもっていれば診察代は無料です。またファミリードクターがいる人はすぐに診察をしてもらえるみたいです。あと、歯医者にかかるとすごい金額の医療費の請求がかかるため、わざわざキューバに診察に行く人もいるようです。

子育てのしやすさ

ケベックの子どもがあそべる公園

前述通り、ケベックシティは治安が大変いいので、子育てものびのびとできます。人口もすくないので、大きな街のように、子どもが少し騒いでも白い目で見られる心配がなく、楽です。

緑の多い公園もたくさんあり、コンクリートで子どもを遊ばせていた日本の子育て期と比べると、ケベックは大変ありがたい環境だなと思います。保育園や保育ママがたくさんいるので、預け先に困ることはあまりないです。

託児所については以下の記事で詳しく解説しています。

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また、子ども向けの無料イベントがいたるところで開催されていて、土日はもちろん、子育てママに優しい、平日の子どもといける日本でいう乳幼児クラブのような場所がいたるところで開催されています。

ただし、前述のとおり、医療サービスが最悪なこと、母子手帳がないことや、健康診断なども受けさせてくれないこと(ファミリードクターがいないので、緊急時以外の診察はしてくれない)が不安です。

また、冬が長いので、子どもが小さいうちは外に連れ出すのが大変だったり(雪でベビーカー動かなかったり)、外遊び(-15℃を下回る外遊びは、見る親も大変。寒さでの命の危険もあるので、長時間は遊べません。)に苦労します。

まとめ

海外に移住するとメリットもデメリットたくさんあると思います。私は、ケベックに住みはじめて、1年目は日本が恋しくて、冬の長さにも疲れ、帰国することばかり目標に生きていました。

2年目になって、ようやくケベックの自然の美しさや、冬の楽しみ方、旦那の定時が早く家族みんなでのんびりと人間らしいスローライフが送れていることに感謝し始めているところです。

もしケベックシティに移住の予定があるかた、なにか私が力になれることがあれば、ぜひコメントに残してくださいね!

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