ケベックに移住して3回目のクリスマス。
去年のクリスマス前に娘の友達がこんなことを言いました。
うちの小人がビスケット食べる?なにそれ?っていうので、詳しく調べてみることに。
クリスマス前にやってくる小人の話
子供たちにクリスマスのおもちゃを作るため、一年間一生懸命働いた小人(フランス語:lutin (ルタン))はクリスマス当日まで一か月の休暇をもらいます。
小人たちはこの休暇を満喫するために、色々な家にいってごちそうを盗み食べたり、いたずらをしたりして楽しく過ごします。
小人の捕まえ方
そんな小人たちを捕まえたり、いたずらを毎朝みるのがケベックの子供たちの楽しみの一つなのです。
捕まえ方は簡単。クッキーや飴などを入れた袋とその袋の口を開けるための棒を使って罠をつくります。小人が袋の中に入ったときに袋の口は棒が落ちて小人たちが出られなくなって、捕まえられるんです。
小人を捕まえた後は?
昼は太陽の光によって人形のように動かない小人ですが、夜になると誰も見ていないところで小人はいたずらをします。そのいたずらは、洋服タンスにしまってある服をぶちまけたり、壁に落書きをしていたり、毎朝違ういたずらに子供は朝起きるのが楽しみで仕方なくなります。
子供はいたずらを確認しながら小人を見ます。当然動いていない小人を見てはどうやって動いたんだろう?と夢を膨らませます。
授業の様子:https://www.facebook.com/nihongokeisho
小人とさようなら
クリスマスイブの夜中ひっそりとおもちゃ工場へ戻ります。一緒に過ごした小人の代わりにプレゼントがおいてあります。小人がいなくなってしまい、とても寂しい瞬間です。
この話を作ったのは…?
今から11年前、ケベック州のMétabetchouanという町に住むおじいさんが孫たちのために一番最初に小人を捕まえたらしいです。その年からケベックの子供たちはこの小人の話を信じ、捕まえるようになったらしいです。
更に今ではケベックだけではなく、カナダ全土にもこの話が信じられているとか。
毎朝子供と、小人のいたずらをみつけるのがとても楽しみです。そして、娘の驚く顔を想像しながら、毎晩小人のいたずらを考えるのはもっともっと楽しみです。
皆さんもお子さんと小人を捕まえて、クリスマスを小人のいたずらで待ってみると楽しいかもしれません(^^♪ 小人を捕まえたら是非どんないたずらをしたか、教えてください。
授業の様子:https://www.facebook.com/nihongokeisho
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