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改名で活気を取り戻せ!村の名前はあの発がん性物質だった

2020-11-08 執筆者 : みあ

ケベック州Estrie地方にあるケベックの人口約6800人の小さな村、ケベックシティとモントリオールの中間地点よりさらにさらに南に位置するこの村の名前をめぐっては、約30年前から議論が繰り広げられてきました。

なぜ改名?

改名前の村の名前は、「アスベスト」。アスベストと聞くと、まず発がん性のある危ない物質と思い浮かべますよね。このアスベスト村では、世界でも規模の大きなアスベスト鉱山であるジェフリー鉱山(Jeffrey mine)があり、1960年代はアスベストが村の経済を支えていましたが、アスベストが世界で使用禁止されてから、村の活気も少しずつ衰退してしまいました。

そこで、村では数十年前から、村の活気を戻すためにこの名前を変えたい!という人が増えてきたので、改名することに決まりました。

アスベストってなに?

石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。石綿は、極めて細い繊維で、熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくいという特性を持っていることから、建材(吹き付け材、保温・断熱材、スレート材など)、摩擦材(自動車のブレーキライニングやブレーキパッドなど)、シール断熱材(石綿紡織品、ガスケットなど)といった様々な工業製品に使用されてきました。

アスベストの危険性は?

その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が 吸入してしまうおそれがあります。以前はビル等の建築工事において、保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業が行われていましたが、昭和50年に原則禁止さ れました。

石綿は、そこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散ること、吸い込むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などで予防や飛散防止等が図られています。石綿(アスベスト)の繊維は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています(WHO報告)。 石綿による健康被害は、石綿を扱ってから長い年月を経て出てきます。

改名はいつ?

改名案については、去年2019年11月に決議され、最終的に今年10月、村民投票で新しい名前を決めました。

正式な改名は12月になるそうです。

新しい名前は?

« Val-des-Sources »に決まりました。

VALは渓谷 SOURCESは源を表します。

この地域に流れるニコレット・シュッド・ウエスト川などの代表する多くの小川や川の流れが名前の由来となっていて、その多くの川が最終的にLes Trois Lacsという大きな湖を作っています。

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