ケベックでは自動車事故による歩行者の犠牲数が毎年増加しています。
以下2014年から2019年の交通事故発生件数が多い町と事故に伴う死亡者数と負傷者数です。
2014年~2019年の歩行者と車の交通事故による死亡者数と負傷者数(町別)
1- Montréal (人口180万)
事故発生件数 6 419件 (上昇傾向)
歩行者の死亡者数 96 人
負傷者数 6579人(うち513人が重症)
2- Québec (人口54万人)
事故発生件数 946件 (下降傾向)
歩行者の死亡者数 22 人
負傷者数 966人(うち136人が重症)
3- Laval (人口44万人)
事故発生件数 857件 (上昇傾向)
歩行者の死亡者数 13人
負傷者数 880人(うち61人が重症)
4- Longueuil (人口24万人)
事故発生件数 590件 (上昇傾向)
歩行者の死亡者数 4人
負傷者数 608人(うち43人が重症)
5- Gatineau (人口28万人)
事故発生件数 520件 (下降傾向)
歩行者の死亡者数 16人
負傷者数 527人(うち36人が重症)
2014年~2019年の自転車と車の交通事故による死亡者数と負傷者数(町別)
1- Montréal
3 750 件(下降傾向)
サイクリストの死亡者数 15人
負傷者数 3755人(うち151人が重症)
2- Québec
718件(下降傾向)
サイクリストの死亡者数 2人
負傷者数 720人(うち42人が重症)
3- Longueuil
407件(下降傾向)
サイクリストの死亡者数 2 人
負傷者数 407人(うち15人が重症)
4- Laval
374件(下降傾向)
サイクリストの死亡者数 1人
負傷者数 374人(うち17人が重症)
5- Gatineau
373件(下降傾向)
サイクリストの死亡者数 1人
負傷者数 373人(うち14人が重症)
交通事故の原因は?
- 四駆自動車の増加
- 高齢者の増加と青信号の短さ
交通事故の原因は、私が読んだ記事では、上記2点を上げています。
1.四駆自動車の増加について
普通の車との衝突交通事故の際には、歩行者の足に当たることが多く、重症な障害を負うことは少ないですが、四駆自動車との衝突事故は、足より上の体の重要な箇所に当たることが多いです。そのため、死亡者数が増えた可能性が高いと考えられています。
2.高齢者の増加と青信号の短さ
ケベックでは、赤信号の待ち時間の割りに青信号が短すぎて小走りでないと渡り切れない横断歩道が多々あります。

子連れでも横断するのは大変ですが、杖をつきながら歩く高齢者は、青信号のあまりの短さによく横断の途中で赤信号になってしまうことが多いようです。
また高齢者に限らず、赤信号の待ち時間が長いケベックでは、歩行者が待ちきれず、信号無視をしたり、信号機のない危険な場所でも横断しているケースが増えているそうです。
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以上私の読んだ記事で、交通事故による死亡者数の増加を理由に挙げていますが、私個人的には、運転者にも大きく問題があるのでは?と思っています。
ケベックで、法定速度で運転していると、後ろからクラクション鳴らされたり、煽られたりすることが多いです。(これ本当にすごくやられます😂)結果小心者の私は後ろを気にするあまり集中して運転できません。また、ウインカーをつけずに、いきなり車線変更をしたり、逆にウィンカーをつけて曲がりたい場合でも入れてくれないことが多いです。
それに、吹雪で視界が悪い中での運転、雪道やアイスバーンで凍ったつるつるの道路を運転することが多いので、事故が増えるのではないかと思います。
今年ももうすぐやってくる雪の季節。運転には気を付けたいなあと改めて思いました。